前者はフロー(流れ)の概念であり、後者はストック(溜まり)の概念です。
フローは1年とか1ヵ月といったある一定期間の流れの量をいい、ストックは2009年3月31日現在といったある一時点の溜まりの量ないしは残高をいう概念です。
バケツに水道の水が流れ込んでいる状況を思い浮かべれば分かりやすいと思います。
一定時間に蛇口から流れ出た量はフローであり、ある一時点でバケツに溜まっている量がストックです。
フローを測定するには2つの方法があります。
1つは蛇口に流量計をつけて流れ出た量を測定する方法(直接法)、もう1つは、一定時間の始まりと終わりの時点においてバケツに溜まっている量、つまりストックを測定してその差として求める方法(間接法)です。
主な財務諸表のうち、1つがストックに関する表で、3つがフローに関する表です。
フローに関する財務諸表作成にあたっては、表によって2つの測定方法を使い分けています。
このことは後に説明します。
おもな財務諸表としては、ストックを表わす貸借対照表と、フローを表わす損益計算書、キャッシュフロー計算書(直接法)、キャッシュフロー計算書(間接法)の4つがあります。
貸借対照表というのはある一時点における資産と負債と資本と利益の残高を表わした残高一覧表です。
「バランスシート」や略語の「B/S」という言葉もよく使われます。
資産、負債、資本はいずれも仕訳のところで出てきた言葉ですが、利益というのははじめて出てきた言葉です。
利益は収益の合計から費用の合計を引いた金額で、右側に現れます。
利益と資本の合計を純資産といい、これも当然右側に現れます。
資産は左側といいながら、「純」がつくと右側というのはややこしい話ですがその理由はこういうことです。
負債をマイナスの資産と考え左側のプラスの資産と右側のマイナスの資産の差額を資産の純額という意味で純資産と呼ぶことにしたものです。
この言葉を使って貸借対照表の骨格を示すと次のようになります。
なお、株主が払い込んだ資本は半分以上を資本金とし残りを資本準備金とするという決まりになっています。
どれだけを資本金とするかは会社が決めることができます。
以下の説明では便宜上、資本金一本で示すことにします。
この表で、資産とか負債とかいっているのは厳密にはそれぞれ「資産に属する勘定科目の残高」「負債に属する勘定科目の残高」の意味です。
現実にどのような勘定科目があるのかについてはおいおい示していきます。
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